加害者のタイプ分析 > 自己愛性格型
「自己愛性格型」のモラル・ハラスメントこそ、何人もの部下や同僚を退職に追い込む、もっとも深刻なモラルハラスメントです。加害者の大半は管理職です。にわかには信じれらないでしょうが、他者を否定的に考えることで、自分自身を否定的に考えることから身を守っているのです。このような管理職には、大きく分けて次の3タイプがあります。
>> 誇大妄想型
>> 徹底管理主義型
>> 被害妄想型
各タイプの特徴は別ページで詳しく説明しますが、「自己愛管理職」の一般的特徴は次の通りです。
- 自分自身は質的に他者より優れていると感じている
- 他者を貶めることで、この優越性を維持し補強する
- 自分自身は特別な存在と考えているので、他者の権利や欲求に関心がない
- 他者を上手く利用すること、周りがどれだけ自分に貢献してくれるのかだけを基準に考えている
- 部下にはハイレベルな達成を要求するが、その達成に必要な支援などはほとんどしない
- 自分の行為が問題であるとは認識しない。また、よしんば認識したとしても、その行為が他人に対してどんなに有害なインパクトを与えるのかについては、ほとんど関心を示さない
- 同僚や部下には威張り散らすのに、上司の前では急にこびへつらう
- しかし、上司が去った後は、けなす。自分の味方になってくれる上司だけを偶像化する
- ほんの少数の部下だけを信頼し、忠誠心を持ち続けてもらうために彼らのニーズを満たし、その代わりに完全なる献身を要求する
皮肉なことですが、職場において「自己愛管理職」にみられる一部の性格的特質は、会社にとっては魅力的に写ったり、同僚をうまく使ったり、表面的な関係を作り上げたりすることから、社内政治においてはうまく作用し、昇進の階段を一気にかけのぼることも多いのです。
ですから、「自己愛管理職」は、社長がいつも怒鳴ったり、「天皇」や「神」のように振る舞っている不健全な職場風土を持つ企業においては、相当数存在します。
>> 歪んだ自己愛(自己愛性人格)とは?
<2007.5.10 追記>
2007年2月に発売された香山リカ先生の『知らずに他人を傷つける人たち モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」』(KKベストセラーズ刊)に、当サイトのコンテンツが無断転載されていたため、出版社に抗議しました。
無断転載されていた箇所は、上記「自己愛管理職の一般的諸特徴リスト」と、3つの分類です。
>> 出版社からの謝罪と訂正告示

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