相談例@: 特定の上司からのハラスメントで「うつ」になりかけている職員が複数いるが、どう支援したら良いか?<相談者:大学の総務課長>
上級官庁からの出向者である部長のハラスメントがあまりにもひどい。公私の区別なく、部下をあごで使うだけでなく、感情に任せた叱責や指導を繰り返しており、これまでも複数の職員が退職や休職に追い込まれている。いまも、職員の多くが心身ともに苦しんでいるので、何とかしたいが、こちらに人事権はなく、担当理事は無関心・・・。とにかく部長の異動が決まるまで我慢するしかない。せめて、今苦しんでいる職員を支援したいが、何ができるでしょうか?
対処例@: 職員向けストレス研修 +個別コーチング
ハラスメントに関する学内講演も検討したが、被害を受けている職員が、そのとき必要であったのは、「ハラスメントとは何か?」ではなく、メンタルヘルスとストレス対処の基礎知識、早期対処の重要性であったことから、まずは、全職員を対象としてストレス診断、そして、ストレス・メンタルヘルス研修を実施した。
その後、コーチの派遣を実施し、希望者が個別コーチングにて、ストレス対処・メンタルトレーニングを学ぶことができるようにした。予算の関係で3か月×月2回だけだったか、数名の職員が定期的にコーチングを受け、精神的にかなり軽減できたと報告をくれました。
相談例A:管理しすぎる課長に対する不満から退職者が続出している<相談者:外資系メーカーの役員>
直属の部下であるマネジャー(30代後半)が、優秀ではあるが、部下への管理が過ぎて、ネチネチと執拗に注意をしたり、行動や人格を否定したり、ということが度々あるようで、複数の部下から『耐えられないので移動や転職をしたい』と訴えられた。私からの指摘により、平素は抑えているようだが、目の届かない場所では、元に戻っている様子。基本的に優秀な人物ではあり、なんとか本人に変わってもらいたいのだが、どうすればよいか?
相談例B:ハラスメントが疑われる職場で、社員が次々と辞めていく状況をどうしたらよいか?<相談者:医療機器販売会社の人事部長>
各地に営業拠点があり、若手社員の教育、指導などは全てOJT、ということで現場に任せてきた。ところが、この2、3年、入社後まもない若手社員達が櫛の歯が抜けるようにボロボロと辞めていく実態に危機感を募らせている。早期離職者を続出させる営業所・営業所長はだいたい決まっている。所長の配置替えで対応したいのだが、営業統括の役員が、所長の人事権を握っており、その役員に気に入られている所長には手が出せないでいる。どうしたら良いものか?
相談例C:上司との折り合いが悪く、休みがちの社員を支援したい<相談者:専門商社の人事部長>
事務職の女性社員(30代前半)が、「上司である営業部長から嫌がらせを受けている」と人事部に度々相談に来る。わたしの立会いの下で、何度も話し合いを持ったが、平行線。営業部長は50代、悪気は無いが、やや配慮に欠けた言動をすることがあり、女性社員にはそれがどうしても許せないようだ。大きな会社ではないので、異動をさせても職場は変わらず、意味が無い。この女性社員は体調が思わしくない、としばしば休むようになっている。いっそのこと辞めてもらっても…などとも本音では思うが、これまで仕事面ではきちんとしてきたし、人手も足りない。なんとか解決できないだろうか?